2018年01月14日

【Sample & Outlet】R-18プロジェクトBill Ford

こんにちは。
Specialite & Entreeスタッフのアキラです。

本日は少しレアなサンプル作品をご紹介させて頂きます。

究極の贅沢『R-18プロジェクト』の1stサンプル

【サンプル製作】:Bill Ford
価格:30,000円(税別)
外装素材:姫路産ステアハイド(牛革)
内装素材:新喜皮革製茶心ホースハイド(馬革)
カラー:レッド
装備:札入れ1箇所/コインケース1箇所/カードポケット7枚/フリースペース
企画:日本経年変化協会

なんとこちらは、2013年に日本経年変化協会が初めて商品企画プロデュースを行ったプロジェクトである『R-18プロジェクト』の作品のサンプル製作です。本作はBill Ford(二つ折り財布)の1stサンプルとなります。『R-18プロジェクト』の詳細については専用WEBサイトでご確認頂けます。

【R-18プロジェクト専用WEBサイト】
http://r-18agingjapan.com/


当時の苦労が伺える1stサンプルの魅力的なストーリー
当時全ての作品はサンプル製作を繰り返しながらレザーの選定を行うと言う苦肉の非効率な方法がなされていたと言います。理由の一つとしては、当初姫路のタンナーで専用の真っ赤なレザーをオーダーしたが納得できる『赤』が表現できなかったと言う理由だそうです。顔料を一切用いらず染料のみで仕立てる染色レザーで真っ赤な鮮やかな赤を表現するのは難しいと言うことでした。最終的に栃木レザーイタリアンレザーへのオーダーに至ったそうです。

1stサンプルの本サンプル作品は採用はされなかった姫路のステアハイド(牛革)です。
不採用の理由としては艶が更に欲しかった事とタンナーから提出された価格に中抜き業者が異論を唱えるなど、姫路内部の人間関係も複雑だり、改善のお願いをせずに不採用にしたと言うことです。なんでも最初は品質や人間関係など非常に苦労したそうです。
しかし、つや消しとは言えこれはこれで美しい『赤』です。

背面の様子。
ミシンのステッチワークを活かした縫製などはサンプル段階で決定して微調整のみで製品化したそうです。

メダリオン装飾も本製作と異なる形状。
こういう本作と異なる部分もサンプル作品特有の良さがあります。

少しオイルを多く含んだレザーであり、飾りステッチの段階でレザーにミシン跡が残る事からも改善が必要であり、不採用に至った理由の一つでもあります。レザーは製作してみないと理解らないと今だに悩んでいるそうです。

飾りステッチの美しさが魅力です。
ライニングレザーとの強度も美しい飾りステッチによって補強されています。

お財布の側面部。
ここでもサンプル製作特有の仕立てを感じます。
本製作のBill Fordでは全てコバは無着色で仕上げています。このサンプルでは真っ赤な牛革と真っ黒な馬革を貼り合わせた部分だけコバを黒く着色しております。コバの仕上げをどうするか?そう言った意味でコバの着色した部分と着色していない部分と異なる仕上げにしています。言われるまで違和感を感じない仕上がりですが、企画段階ではこう言った細かい部分まで論議されています。

『R-18プロジェクト』の作品では副資材にまでこだわり、副資材は彫金師である38Silver Works代表の宮達朗氏の彫金作品が採用されていますが、宮氏がプロジェクト参画前のサンプル製作であるため、ブラス(真鍮)製の汎用パーツが装着されています。
いや、これでも私的には十分なのですが・・・。

ベルト部分も勿論ライニングが施されているこだわりよう。

札入れスペース。
近年ではLong Wallet(長財布)が人気のようですが、コンパクトタイプのBill Ford(二つ折り財布)も根強い愛用者がいらっしゃいます。

二つ折り財布で機能性を求めた結果の形状と言えます。
コンパクトな外装にも関わらずカードが7枚収納でき、コインケースやお札も十二分に収納できます。

コインケースはラウンド状に設計されていますので、硬化の出し入れをスムーズに行うことができます。

サンプルと言えども勿論ジッパーはWALDESジッパーを採用しております。

カードスペースは合計2箇所で7枚収納できるBill Fordタイプでは比較的カード収納力を要しております。

フリースペス。
会長は領収書を財布に収納する時にお金と一緒にしたくないと頑なに主張するんですが、当時からその様子が伺えます。
カードを入れても良し使い方は自由ですが、あくまでも領収書収納スペースだそうです(笑)。

受注生産で贅の限りを尽くして製作された『R-18プロジェクト』の作品たち(現在は受注を受け付けておりません)。
そんなサンプル製作はサンプルと呼ぶには勿体無い仕上がりとなっております。
ご希望の方はこちらからオーダーをお待ちしております。


  


Posted by Specialite/Entreeスタッフ at 16:52Comments(0)サンプル・試作

2018年01月09日

【sample & Outlet】新喜皮革製ホースハイド コイン&キーケース

改めまして明けましておめでとうございます。
そして新成人の方々ご成人おめでとうございます。

Specialite & Etreeスタッフのアキラです。
2018年度も無事にスタート致しました。素晴らしい一年になりますよう期待が膨らみます。

また、新年早々のお問い合わせやオーダーありがとうございます。

さて、昨年12月の28日~1月8日まで冬休みを長く頂戴いたしました。現在新作に向けてサンプル製作中です。
サンプル作品も昨年度が少しづつリリースしておりますが、本日も贅沢なサンプル作品のご紹介です。


修正してさらに予算オーバーとなったコイン&キーケース
昨年度にイタリアンレザーを採用したコインケースのサンプルをご紹介いたしました。(詳細はこちら)。
年末の棚卸し時に同じデザインのコインケースらしきものを発見致しました。

【サンプル製作】:コイン&キーケース
価格:8,000円(税別)
外装素材:新喜皮革製ホースハイド(馬革)
内装素材:帆布生地
カラー:ナチュラル
企画:日本経年変化協会

それがこちら。
もう1個見つけたぁ~!!と意気揚々と日本経年変化協会の会長に報告。少し嫌な表情で
「いやな、これちゃうねん・・・。」
え?何が違うんですか?会長からこのサンプル作品について詳細を尋ねました。流れを簡単に説明すると


①初回サンプルが予算オーバー(売値が高すぎる)。

②イタリアンレザー(輸入レザー)が予算オーバーの原因だと思う。

③国産レザーを採用しよう(新喜皮革のホースハイド採用)

④素材変えただけじゃ面白くない。キーケース機能を追加しよう!!

⑤キーケースの金具にもこだわってみよう!!

⑥結果、前回よりも予算オーバー(関係者に叱られる)

何やってるんですか?会長icon11
2度のサンプル製作で予算オーバーをクリアできる目処が絶たないことで完全に企画をボツにしたそうです。
しかし、これがなかなか良い作品なんです。

馬の荒々しさそのままに新喜皮革製フルタンニンホースハイドのナチュラルを採用
そもそも初回サンプル製作で予算オーバーをしたのはイタリアンレザーつまりインポートレザーを採用したことに原因があると考えたそうで、国産の上質なレザーを採用してインポートより価格を落とそうとしたそうです。その際にコードバンで有名な新喜皮革のホースハイド(馬革)の採用を検討したそうです。
馬革って牛革に比べると傷が多いので色々仕上げ加工を施すものですが、今回はタンニン鞣しのみで染色など一切仕上げ加工を行っていないナチュラルな馬ヌメをそのまま。良くそんな市販されていないレザーを入手できましたね。
「当時、姫路のツテを使って仕上げ前のレザーを工場で直接選んで持ってきてもらったの。」
ってそんな事してたんですか・・・。
今は仕入れは非常にカッチリ管理されているので、これも創業時ならではエピソードかと思います。

馬ヌメの鞣したままの姿。
本体にもスムースレザーですが、特有の凹凸感がそのまま活かされております。

馬革特有の傷や痣の跡が独特のムードを演出しております。
「いや、これがワシ革使ってるって感じするやろ?」
と会長。今も昔もそんな趣味だったんですね・・・。
でここまでの変更であればレザー代金が百数十円コストダウンできたそうなんですが、
「素材変更だけやったらテンション下がるやん?ほんで機能追加したら失敗したんやがな・・・。」
最近、会長の事が判ってきましたが、予算が合わないのでそれよりも安価な素材に変更した時に企画担当者として妥協したと思ってしまうそうです(笑)。

追加機能にもこだわり過ぎたのも予算オーバーの要因
で、領収書や切符を挟み込むフリースペース部分を上手く何かに利用できないかと考えた会長と当時の仲間たち。

フリースペース部分もジッパーで開閉が可能な設計となっております。
閉めた状態では私も追加機能が分かりませんでした。

開閉するとキーケースになってます(笑)。
でもこれだけでそんなに予算オーバーしますか?

良く見てみろと言われてみてみました。
「え~理解らへんの?センス無いな~。」
なんとこちらの金属パーツ。スイス製のamilet社製の金属パーツでございました。
で金属パーツの下にかすかに視える補強の為のレザーもあり、裁断パーツが増えて製作費用も工程が増えて値上がって、金像パーツの価格も加わってさらに予算オーバーしたそう・・・。

素材の出処不明と言うのを毛嫌いする会長。最近では原価のお勉強もされているそうですが(自称ですよw)、予算度返しのこだわりでサンプル製作をする度に原価があがると言う悪循環でボツにしたそうです(笑)。

仕立ては初回と同じく質実剛健な仕立てです。

仕立ては初回と同じく質実剛健な仕立てです。
本体内部には帆布生地でライニングを施しております。

今は採用していない太糸による縫製を採用しております。
ジッパーのスライダーもホースハイドで製作し、縫製を行う徹底ぶり。

小さな細かいところにもこだわり、勿論コバが発生する部分は磨きを施しております。

本体には少しマチを製作してパイピングで設計するなどのこだわりぶりです。
「素材多少落として価格落とすのはかなり品質落とさないとあかん事が判ってん。ある程度の品質を維持したら安くなったと言っても知れてるちゅ~話やね。そやから素材でコストダウン考えへんねん。うちは。」
と会長。
自分の失敗談を美談にしてお話してくれました(笑)。

当ブランドで一番お買い得なのはサンプルかもしれないと(うっすら思う・・・)。
商品化が決定したサンプルは一度使い込んで見るのでほとんど残らないのですが、これがサンプル作品の面白いところでもあります。

今回も1個だけの唯一無二のサンプル作品となります。
コインケースにこだわりたい方。馬革愛好家の方は是非ともオーダーお待ちしております。オーダーはこちらから。


それでは本年度もよろしくお願い致します。



  


Posted by Specialite/Entreeスタッフ at 08:02Comments(0)お知らせサンプル・試作

2017年12月11日

【Sample & Outlet】イタリアトスカーナヌメ革仕様通帳ケース

おはようございます。
Specialite & Entreeスタッフのアキラです。

先日から当ブランドの礎になった試作・サンプル品の販売を始めておりますが、先日発表いたしました【Sample Making】イタリアンレザーコインケースも早速のオーダーを頂きまして誠に有難うございます。完売後も多くのお問い合わせを頂きましたがサンプル製作故に1点モノであったり、製作予定が無いアイテムが多いのでご了承お願い致します。

そして今回ご紹介させて頂くのがこちら。

好評を博しつつも歩留まり生産性の悪さから製作中止となった
『通帳ケース』のイタリアンレザー仕様

【サンプル製作】:通帳ケース
価格:10,000円(税別)
外装素材:イタリアトスカーナスムースヌメ革(牛革)
副資材:ブラス(真鍮)
カラー:生成り
企画:日本経年変化協会

金融機関の通帳を収納する『通帳ケース』のサンプル製作となります。
日本経年変化協会発足前に企画された作品と聞いております。
2014年~2015年に姫路レザー有限会社の企画プロデュース事業の一環として期間限定で神戸にオープンされたリアル店舗Honey Hills Kobeで実際に商品化されたと聞いております。実際に製品化されたのはこちら。

実際の商品化には姫路レザー有限会社のオリジナルハイブリッドレザーのアルコタンニンレザーで製作されたそうで、会長はこちらのレザーのプロデュースも手掛けたそうです。非常に好評を博しており、数回追加製作も行われました。
当ブランドでリリースされない理由は

◆見た目以上にレザーを使う。
◆見た目以上に製作時間に時間がかかる。
◆パーツひとつが大きく歩留まりが悪い。

上記理由で商品化しても高額な価格になると言うことで商品化を断念した次第です。
皮革素材メーカーである姫路レザー有限会社だからこそ、商品原価を顧みない商品化だったそうです。

今回ご紹介する通帳ケースはそのベースとなるサンプル製作です。

イタリアトスカーナ州のフルタンニンレザー(ヌメ革)を採用し、実際の商品化よりも丁寧なコバ仕上げ(切り目本磨き)を施しております。
日本経年変化協会発足時であり、当ブランドも存在しておらず、製作担当者である椎名賢氏の刻印が施されております。

ブラス(真鍮)製のスプリングホック式でフラップ形式の構造となっております。

ジッパーも勿論ブラス(真鍮)製。
フラップの開閉時に干渉しないようにデニムなどに採用されるロック式ジッパーを採用しております。
この時期はWALDESジッパーを採用していないため、品質世界一といわれるYKKジッパーを採用しております。

イタリアトスカーナレザーのこの逸品。2つ製作されたそうですが、デッドストックで現存しているのはこの一つだけです。

傷や経年変化の現状
素晴らしい素材選定で商品化以上の徹底したこだわりで製作されたサンプル製作の本作でありますが、サンプル製作はサンプル製作であり、傷のある部位を使用しています。また5年以上前の製作という事で生成りのヌメ革、ブラス(真鍮)パーツ使用である程度経年変化が発生していることをご了承お願い致します。

強度に問題ございませんが、血筋(牛の血管跡)の部位を採用しており、本体裏側に血筋跡が確認できます。
当時鞄製作の為にイタリアからのインポートレザーを仕入れたそうで、鞄作りで使用しなかった部位でサンプル製作を行っています。

本体のフラップ部分にも牛の生来の傷がございます。
現在本ブランドではあえて傷の部位を採用しているのですが、当時は傷を避けて裁断できなかったのが本音で御座います。

ブラス(真鍮)パーツも5年経っているため酸化による経年変化が発生しております。

以上が傷や経年変化の進行ですが、実際の使用に関しては問題はなく、実際の使用でさらに全体的な経年変化が進行し同化してしまうとの事です。

ちなみに5年使用した経年変化と比較してみると
サンプル製作は2個製作されましたが、現存するのはこの1つ・・・・。
もう一つはどこ行ったんですか??
会長が使用してました。
同じく、傷や血筋があるのですが、経年変化すると同化して見えます。

5年ちょい使用している割に経年変化は穏やかじゃないですか?
「イタリアのヌメは国産のヌメと比較すると経年変化は穏やかで時間かかるけど、通帳ケースだから使用頻度が少ないのが実際かな。僕の場合は鞄に入れっぱなしで、月末しか銀行行かないから使用頻度が余計少ないのかもw。」
との事。

裏側には通帳のアタリが出ています。
「三井住友銀行とみずほ銀行とUFJ銀行と郵便局の通帳とカードが入っているからね~。通帳4冊入るとアタリ出るんやね。」
と会長も改めて実感されてました。

トスカーナのヌメ革は使い込むと透明感のある艶が出て来るのも経年変化の特徴です。
ちなみにオイルアップなどのメンテナンスは一切行っていないそうです。

Sample & Outletに相応しい、一作と実感しました。
レザー好きのお好きな方からのオーダーをお待ちしております。
オーダーはこちらから

  


Posted by Specialite/Entreeスタッフ at 10:16Comments(0)サンプル・試作

2017年12月02日

スペシャルなサンプルコインケース

こんにちは。
Specialite & Entreeスタッフのアキラです。

今年も早いもので、もう残り数週間となりました。
当ブランドが誕生してから2年半ばかし経ちましたが、実は多くのサンプルが製作されて商品化されておりますが、商品化されずお蔵入りしていたサンプルも多くございます。

商品化されない大きな理由は正直な話し、予算オーバーであることが多いです(笑)。
当ブランドの企画プロデュースを担当している日本経年変化協会の会長は、予算とか全く気にしない方ですので(笑)。
2年ばかし経ってお蔵入りサンプルが多くなってきましたので今回サンプル品もサンプルならではの価格で販売を試みることにしました。

今回サンプル販売の第一弾としてご紹介させて頂くのがこちら。

イタリアンフルタンニンレザーと帆布生地の贅沢しようなコインケース

【サンプル製作】:コインケース
価格:6,000円(税別)
外装素材:イタリアンフルタンニンレザー(牛革)
内装素材:帆布生地
カラー:キャメル
企画:日本経年変化協会

当ブランドが立ち上がる前に日本経年変化協会が百貨店向けに企画プロデュースしたコインケースで素材にはイタリア製のヌメ革と国産の帆布生地と言う贅沢な素材選定を行っています。百貨店のような大型販売店では革小物の場合価格を抑えることが望まれこの贅沢な素材で希望価格に設定するためには大量生産が余儀なくされるのですが、大量生産に不向きな設計パターンが施されております。

コインケースには2つのジッパーが取り付けられております。

ジッパーはブラス(真鍮)製ジッパーを採用しております。
当時から会長はレザーと相性の良い副資材を模索してたようです。現在ではWALDESジッパー採用を希望しています。
また縫製には比較的太い糸を採用しているのも特徴です。

コインケースの内部には贅沢にもライニングが施されております。
ライニングには国産の帆布生地が採用されています。

外装取り付けられたジッパーを開けると帆布生地が施されたスペースがございます。
切符や領収書を収納するスペースだそうです。
会長の企画するお財布は毎回領収書スペースが別途儲けられております。会長は何でもかんでもお財布に詰め込むが嫌いなようで細かいギミックが施された作品が企画されます。
今も昔も変わらないんですね(笑)。

特徴なのが独特の設計パターンです。
内縫いが普通ですが、ご覧の通りパイピングが施され数mmだと思いますが、コインケースにマチが施されております。
コインケースに収納力をもたせようとした結果複雑な設計になったと思われます(笑)。

そして何と言ってもイタリア製のフルタンニンレザーが経年変化を予感させます。
肉厚にも関わらず柔らかい革らしい革のダコダの表情を持つレザーです。

サンプル製作品の販売は徐々にですがその都度公開してまいります。
サンプル製作故に一点モノとなります。

オーダーはこちらから


そして数年経ち、コインケースをシンプルにかつコンパクトに仕立てたものが当ブランドからリリースとなりましたコインケース『GliP』です。現在栃木レザー仕様が若干ですが、在庫が御座います。あえてレザーの傷を隠さない丘染めの栃木レザーを採用したこだわりの仕様です。握りしめて経験変化を楽しみたい方のオーダーをお待ちしております。


  


Posted by Specialite/Entreeスタッフ at 16:08Comments(0)サンプル・試作

2015年07月01日

Entreeから新作ショルダー・バッグ『Lance』をリリースします

こんにちは。
Specialiteスタッフのアキラです。

本日はEntree(アントレ)ブランドから初となるバッグ『Lance』をリリースすることとなりましたので、ご報告させて頂きます。
企画プロデュースは言わずと知れた日本経年変化協会の会長ですが、会長が感銘を受けた一冊の書籍の著者に思いを馳せた鞄だそうで、私も初めてサンプルを見た時に欲しいと思い、その場でオーダーしてしまったほどの逸品に仕上がっています。


ベーシックな流行りに流されず飽きないデザイン
計算し尽くしたパターン設計

ショルダー・バッグ『Lance』
価格 : 50,000円~68,000円(採用素材によって変動)
ブランド : Entree
企画 : 日本経年変化協会
製作 : Ken Shiina Design Laboratory代表 椎名賢
素材 : サンプルは牛革栃木レザー採用


こちらのショルダー・バッグは『Lance』と名付けられております。
通常、ショルダー・バッグの持ち方の大半はワンショルダーと言われる肩がけが多いのですが、こちらはたすき掛けの使用も視野に入れた設計となっております。
また、こちらの『Lance』は様々な皮革素材で製作を見越しているため、価格は変動してしまいます。今回初回サンプルはピット鞣しのフルタンニンレザーとして名高い栃木レザーを採用しております。


企画コンセプト

企画プロデュースを行う日本経年変化協会の会長は映画や著名人をイマージュして商品企画を行うことが多いのですが、今回も例に漏れずと言ったところですが、世界的に有名なアスリートをイマージュしたと言っています。

アメリカの元プロロードレーサーの『Lance Armstrong(ランス・アームストロング)』です。彼はアスリートの絶頂期25歳の時に生存確率50%と言う悪性の胚細胞腫瘍(精巣原発)を患い、闘病生活を余儀なくされ若くして引退を囁かれていました。しかし、苦しい抗癌剤治療に耐え、転移した腫瘍は全て外科的治療で取り除き、リハビリを行い、プロの舞台に舞い戻り驚異的な記録を残しました。彼が自らの闘病生活を綴った一冊の本を会長が読んで感銘を受けたようです。
「苦難を耐えるには希望が必要で苦難の先には希望がある。希望を詰め込んだ鞄にしたい。」
と豪語して企画したのが今回の新作『Lance』です。


デザイン/仕様

「普通に昔からあるデザインを高品質素材で本気で作りこみたい。」
と言うことで、『Lance』のヴィジュアル・デザインはどこか学生時代を彷彿させる懐かしいデザインとなっております。

私は良くは聞いておりませんが、会長は英国発祥の自転車ブランドBROMPTON専用バッグも企画しており、今回のショルダー・バッグ『Lance』とは連動した企画だったそうです。恐らく自転車の事考えていて『Lance Armstrong(ランス・アームストロング)』に思考が向かったものと思われます(笑)。
「僕の幼稚園は制服で指定の鞄があってカブセでヒネリだったし、学生の鞄が実は一番機能的だったりする。」
との事で何となく共感できるから不思議です。

カブセを開けると、鞄本体に大きなポケットが2つ。
実はデザイン上の効果もありますが、それ以上に実用的なポケットです。鞄の縁はカブセ同様同素材のレザーのテープを製作し、補強の縫製を行っております。縫製の技術は椎名賢氏ならではです。

鞄本体全体的鞄内側に湾曲しているのは本体のこのパターンです。
曲線のパターンで設計しているのではなく、直線のパーツを設計し縫製することによって湾曲させています。
「誰でも設計できる鞄をオレが設計しても意味がない。」
「今回のデザインは結果的に会長好みになったけどもパターンは拘った。」
と言い切るのは製作担当のKen Shiina Design Laboratory代表の椎名賢氏。

鞄のインナーはチノ生地で丈夫なものを採用。
鞄内部の背面に大きなポケットを装着。真ん中をベルトをスプリングホックで固定できます。こちらもエピソードがあり、この止めのベルトは意味がないので手数が増えるだけだから必要ないと製作の椎名賢氏は主張。それに大して企画の会長は
「ポケットにファイルとか入れたらペロ~ンなるで、ペロ~ン。それ鬱陶しいからつける。意味メッチャあるって。僕が客やったらマイナスポイントにするわ。」
と主張。結果的に必要でした(笑)。ポケットにモノを入れるとぺろ~んとなりますから。
この辺はユーザー視点(とにかく会長は私物が多い)の意見を取り入れて使いやすさを優先しています。


何よりもこの『Lance』を持った時の身体のフィット感とシルエットが美しい

私も欲しいと感じた理由の1つが鞄だけでなく、鞄を持った時の美しさです。
サンプル段階でも身体のフィット感とそのシルエットに一目惚れしてしまいました。

製作担当の椎名賢氏(身長約170cm・痩せ型)の持った時のシルエット。

Ken Shiina Design Laboratoryで弟子入り中のアシスタント(身長160cm・ガッチリ体型)が持っても鞄が大きすぎずマッチする大きさです。

これは結構レア(笑)。
日本経年変化協会の会長(身長175cmぽっちゃり型)です。ご本人曰く2週間前からダイエットされているそうです。
身長、体型を問わず抜群のサイズ感とフィット感そして美しい独特のシルエットは『Lance』の魅力です。

これは通常当ブランドのショルダーベルトは綾織り綿テープの35mm幅を採用していますが、今回『Lance』には50mmの綾織り綿テープを採用し、たすき掛けの際安定させることを実現しています。また、上記画像から分かりますように、鞄本体に対して斜めにベルトを取り付けることにより、たすき掛けの際にはメッセンジャー・バッグに近いシルエットを実現させています。
もちろんワンショルダーで持った場合はベーシックなショルダー・バッグになります。


今後の展開

WEBサイト及び通販サイトは外部の業者様に委託製作予定ですが、通販のお問合せを始めとした反響が非常に大きいことからプレオープンで今流行中のBASEを利用して通販サイトを構築中です(http://specialite.shopselect.net/)。現在、メールによるお問合せによる販売が先行してしまい、通販サイト用に現在ある程度の商品数をストックしようとしている段階です。

今回ご紹介させて頂きました『Lance』も通販サイトにて掲載・販売をさせて頂く予定となっております。価格は冒頭で申し上げました通り、採用する皮革素材によって異なります。なお、価格の差は皮革の仕入れ価格によるもので、品質の優劣ではございません。
現在、会長と椎名賢氏の会話のやり取りから『Lance』
・牛革(ブラックシュリンク)
・牛革ブラウンスペシャル仕様(未発売←会長のワガママ分)
・牛革(レッド・スムースレザー)
・牛革(栃木・ダコダ調生成り会長モデル)

とリリース予定のようです。
何しろ全てがハンドメイドですので大量生産ではなく、少量製作になりますので、お時間がかかりまして申し訳ございませんがご了承よろしくお願いいたします。


お問合せ先

通販サイトオープンまではメールでご希望の方に販売させて頂きます。下記メールアドレス

contactアットマークagingjapan.com
※スパムなどを防ぐため、お問合せの際はアットマーク→@に変換してから送信して頂けますよう宜しくお願い致します。
まで、
お名前、ご住所、連絡先電話番号をご明記の上、ご希望のカラーをお伝えくださいますよう宜しくお願いたします。
ご請求書をご返信させて頂き、ご入金確認後の発送とさせて頂きます。

通販サイトオープンまでご不便をおかけいたしますが、よろしくお願い致します。
  


Posted by Specialite/Entreeスタッフ at 18:03Comments(2)お知らせサンプル・試作Entree バッグ

2015年06月24日

【新作・サンプル報告】Entreeカジュアルベルト

こんにちは。
Specialiteスタッフのアキラです。

毎回ブログを更新させて頂いて、その都度反響を頂いているようで非常に嬉しく励みに思います。
以前日本経年変化協会のブログで”少しだけ”話題に触れたアイテムが、その後の進捗についてお問合せ頂きましたので今回ご報告させて頂きます。でも皆様非常に隅々までブログをご覧頂いているんだと実感しました。

進捗を確認したところ、最終的なサンプルを製作して現在サイズ調整中の最終段階だそうですが今回フライングでサンプルをご紹介させて頂きます。


Entree(アントレ)からリリースされるカジュアルな鞄素材のベルト

カジュアル・ベルト : 商品名未発表
予想販売価格 : 8,000円(税別)
ブランド : Entree(アントレ)
企画 : 日本経年変化協会
製作 : Ken Shiina Design Laboratory代表 椎名賢
素材 : 綾織り綿テープ/牛革


こちらはレザーを一部使いしたカジュアルなベルトで当ブランドではEntree(アントレ)からリリース予定で今夏販売予定の新作アイテムです。日本経年変化協会の会長からは商品名など詳細がおりていないのですが、夏場は暑いので自分用にカジュアルなベルトを企画されたものかと予想されます(笑)。

モデルは椎名賢氏のアシスタントのT君。着用デニム34インチ(ベルトLサイズ着用)。
元々、綿テープは当ブランドが採用している鞄のショルダーベルトです。このショルダーベルトは綾織りの綿テープ38mm幅で非常に高品質な綿テープで、
「ショルダーベルトだけの販売はないのですか?」
とお問合せを頂くほどです。今回この高品質な綿テープを採用してベルトに仕立てさせて頂きました。

男女ユニセックスSS~XLサイズの5サイズ展開を想定しており、各サイズの調整を行っております。
詳細が決定次第、ご報告させて頂きますので、今しばらくお待ちいただけますようよろしくお願いいたします。


お問合せ先

通販サイトオープンまではメールでご希望の方に販売させて頂きます。下記メールアドレス

contactアットマークagingjapan.com
※スパムなどを防ぐため、お問合せの際はアットマーク→@に変換してから送信して頂けますよう宜しくお願い致します。
まで、
お名前、ご住所、連絡先電話番号をご明記の上、ご希望のカラーをお伝えくださいますよう宜しくお願いたします。
ご請求書をご返信させて頂き、ご入金確認後の発送とさせて頂きます。

通販サイトオープンまでご不便をおかけいたしますが、よろしくお願い致します。
  


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