2015年08月30日

コードバン仕様のカードケース『Pack』

こんにちは。
Specialiteスタッフのアキラです。

久々のブログ更新となります。長い夏休みを頂きました(笑)。
本日は夏休み最終日と言うことで宿題に追われていた学生時代を思い出します(笑)。

さて、いよいよSpecialite & Entreeの通販サイトがオープン間近となりました。オープンに合わせて魅力的なアイテムが出来上がってまいりましたので、ご紹介させて頂きます。


『革の宝石』と言われる新喜皮革製コードバン仕様
カードケース『Pack』スペシャルヴァージョン数量限定

さて、今回ご紹介させて頂きますのはこちら。

カードケース『Pack ~Cordvan ver~』
価格 : 17,000円(税別)
ブランド : Specialite
企画 : 日本経年変化協会
製作 : 椎名賢
素材 : コードバン(馬)/牛革
カラー: 4色展開


前回ご紹介させて頂きましたSpecialiteブランドからリリースさせて頂きますカードケース『Pack』は大変好評を頂きまして誠にありがとうございました。(詳細は過去ブログをご参照下さい)。
今回は好評頂きましたカードケース『Pack』に『革の宝石』と称されるコードバンを採用した限定ヴァージョンとなります。コードバンは北欧産の限定された馬にしか存在していないもので、その貴重さから『革の宝石』称されているようです。
コードバン精製のタンナーはアメリカのホーウィン社と日本の有限会社新喜皮革と世界に2社しか存在していません。コードバン精製にはかなりの時間が要され、ピット鞣しの設備など必要な為、コードバン精製を中止するタンナーが増えて現状に至っているそうです。今回採用したのは兵庫県姫路市にある有限会社新喜皮革のコードバンを採用しています。

コードバンの詳細については企画担当の日本経年変化協会の会長がこの夏に有限会社新喜皮革の工場見学を行っていますので、詳細はそちらのブログで御確認お願いします。

バーガンディー、ボルドー、モカ、ネイヴィー
4色展開でリリース致します

今回リリースさせて頂くコードバンのカラー展開は4色展開となります。どのカラーも魅力的なので私もどのカラーにしようか迷ってしまいます(笑)。

一番人気と思われるのが、「バーガンディー」です。
企画の会長も経験上一番先に完売するのがバーガンディーとの事です。
ちなみに会長は自分用にバーガンティーを確保しております(笑)。

今回ボルドーもリリース。深みのある赤ワインのようなカラーで、バーガンディーと比較すると赤みが抑えられて大人な感じがします。
会長曰く、「阪急電車カラーだ」(関西ネタで申し訳ございません)だそうです。

コードバンとしては珍しいカラーでありますモカ。
どちらかと言うと玄人好みのカラーであり、コードバン愛好家の方に喜んで頂けるような予感がします(笑)。

実は一番人気ではないか?
と関係者の中で言われているのがネイヴィーです。明るいものではなく、深みのある紺に近く艶消しのコードバンを採用しています。また、唯一インナーパーツのカラーがことなっているため、縫製の糸も白色ではなく紺色の縫製糸を採用しています。


インナーパーツには牛革を採用
デザインを引き締めるための工程も惜しんでいない徹底されたこだわり

さて、今回の仕様ですが、カードケース内部のインナーパーツは通常版と同じく牛革でオリジナル皮革素材である『Pate』を採用しています。牛革ですが、タンニン成分と丘染め染色で経年変化はバッチリですが、脱クロム製法でわずかに残した従来のヌメ革の裂け易さを補っています。

キャメルヴァージョンは、バーガンディー、ボルドー、モカのコードバン仕様に採用されております。
徐々に色濃く変色しやがては綺麗な飴色に焼けてきます。

唯一ネイヴィーだけ、インナーパーツはブラックの『Pate』を採用しています。
ネイヴィーにはキャメルが色彩的に浮きすぎてしまうと言うことで、ブラックの牛革を採用しています。インナーパーツの色に合わせて縫製糸も変更しています。カラーが異なるだけでスペックはもちろん同じです(笑)。

レザーの吟面に溶剤や顔料を用いていない素揚げの染色故に刻印も綺麗に施されています。

カードを収納するポケットには全てネン入れを施しています。
電気ネンを用いて高温まで熱した状態でネン入れを施します。ある程度製作工程が進んだ状態でネン入れを行いますので、少しでもリスクある工程で不必要な場合省く職人・工房が多い中、
「デザインが引き締まるから。」
と言う理由だけで施しております(製作担当:椎名賢氏)。
徹底したこだわりとハイエンドな仕上げがSpecialiteブランドの特徴とも言えます。


今回の仕様で製作上の難所の一つ
~コバの染色~

Specialiteブランド
「素材の魅力/特徴を最大限に活かした製作技法」
を用いる事にもこだわりを持っています。レザー・経年変化入門の姉妹ブランドEntreeブランドと異なりコバ(革の断面)はタンニン成分の強いレザーの場合、多大な時間をかけて革小物、鞄を問わずに磨き作業で仕上げています。カードケース『Pack』も例外でなくコバは全て手作業による磨き作業で行われています。
今回の仕様もフルタンニンのコードバンと脱クロム製法と言えどもかなりタンニン寄りの『Pate』を採用していますのでコバは磨き作業で仕上げております。この際、外装パーツのコードバンとインナーパーツのレザーのカラーが異なるのでコバを磨いた後に染色にて着色を行っています。

実際今回の仕様で製作する中で最も困難な部分がこのコバの染色とも言えました。
外装パーツのコードバンと同じ色の染色液はないので、絵の具を混ぜあわせるように染料と分量を調整して同じ色を創りだしてから手作業でコバの染色を行っています。

モカのコバはこの通り、外装パーツのモカに染料を調整してからコバを磨いた後染色し、再度仕上げを行っています。
製作担当の椎名賢氏曰くモカが一番染料の調整が難しかったとのこと。

ボルドーのコバ。

ネイヴィーのコバ。

バーガンディーのコバ。

素材を従来と異なる特別仕様で製作することにより、アイテムの完成度を高めるために、何気ないところまでこだわり、それに応える職人。企画と製作が個々に徹底したこだわりを持つことがSpecialiteブランドだと言えます。

ちなみに会長はバーガンディーを愛用しております(笑)。



お問合せ先

今回の『Pate~Cordvan Ver』もお問合せをお待ちしております。

通販サイトオープンまではメールでご希望の方に販売させて頂きます。下記メールアドレス

contactアットマークagingjapan.com
※スパムなどを防ぐため、お問合せの際はアットマーク→@に変換してから送信して頂けますよう宜しくお願い致します。
まで、
お名前、ご住所、連絡先電話番号をご明記の上、ご希望のカラーをお伝えくださいますよう宜しくお願いたします。
ご請求書をご返信させて頂き、ご入金確認後の発送とさせて頂きます。

通販サイトオープンまでご不便をおかけいたしますが、よろしくお願い致します。
  


Posted by Specialite/Entreeスタッフ at 18:25Comments(0)お知らせSpecialite 革小物